日本のアマモ科草本  (Zosteraceae, Alismatales

 アマモ科は世界中で19種ほどが知られていますが,そのすべてが海草です。いずれも多年生で,帯状の長い葉からなるシュート茎と根茎からなります。このため,一般に言う「茎」や「葉柄」の部分は見られません。
 日本からはこれらのうち2属9分類群が知られています。このうちアマモ属(6分類群)はいずれも内湾や浅海の砂泥域やサンゴ砂が堆積した海岸に生育しています。ある程度大きな群落は「アマモ場」とよばれ,光合成による基礎生産力が高いほか,小動物や仔稚魚の住処として,生態学的にも重要なグループとなっています。一方,スガモ属(3分類群)はかなり波あたりの強い外洋に面した岩礁に生育しており,発達した根を持ちます。波浪の影響が強く,特定の海藻種しか見られないような場所でも生育が認められていることから,アマモ属と同様,高い基礎生産力を保持していることが推察されます。
 ※本稿で使用している写真は管理人が所有するさく葉標本をスキャンしたものであり,一部は撮影した生態写真を付しています。
エビアマモ スガモ
主に外洋に面した岩礁でみられます。
スガモ属 (Phyllospadix spp.)
アマモ コアマモ(狭義) ・タチアマモ
・オオアマモ ・スゲアマモ ・ナンカイコアマモ
アマモ属 (Zostera spp.)

※コアマモは研究が進み,従来の見解とはだいぶ異なっています。詳細は各項をご覧下さい。

主に内湾や浅海の砂泥域,サンゴ砂海岸でみられます。

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※近年研究が進み,両種の雑種ヒメスガモが記載されました。詳細は各項をご覧下さい。